公明党が方針を転換か

 昨日付の公明新聞が4面で大きく「後を絶たないヘイトスピーチ」という特集を掲載した。文中、クルド人に対するヘイトスピーチの激化の状況の記述もあった。識者としてコメントした師岡康子弁護士は具体的に次のような状況を紹介している。

「今、本当にひどい目に遭っているのがクルド人だ。外を歩いているだけで、写真を撮られ、デマとともにネットにさらされている。具体例では、100円ショッブでクルド人の女児が隠し撮りされ、万引き犯としてSNSに投稿されるケースがあった。しかし、報道関係者が店に確認すると、万引き被害は起きていない。ヘイト動画を毎日チェックしている、女児の姉で中学生の少女が発見した。こうした攻撃に遭うことがどれだけつらいか、自分だったらと想像してほしい」

 昨日、川口市で「川口の外国人問題の核心を語る」という集会が開かれ、私も久しぶりに川口に足を延ばした。やはりSNS、中でもX(旧ツイッター)のエセ情報が問題の中核にあったことがここでも確認された。2人の川口市議が登壇したが、そのうちの一人(川口青嵐会)が「私は基本的にはXで流れていることは信用しない」と語った姿が印象的だった。上記の師岡弁護士が紹介している状況は実は現在の状況ではない。半年以上前の状況だが、地元では有効な対処がなされなかった。登壇者は、市議の数が多く地域割りをしている自民・公明は住民から相談が寄せられるケースが多いと指摘し、対処がなされていない状況に疑問を呈す場面も見られた。ともあれ、公明党が上記記事によって、「秩序ある共生」の方向に大きくカジをきる機会になればうれしい(現状は「人権無視の強制秩序」)。

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