同質社会

共産党の女性県会議員が突然生理となり、トイレで困ったとの発信をしたところ、「死ね」と題する反応が何千件もあったという出来事には唖然とさせられる。私見では別の党派であったらこうした事態になったかどうか疑問に思えるが、「女性議員」「共産党」という2つの要因が招いた現象に見える。同質化した社会とされる日本では、同調圧力が強く、独立した個が育ちにくいというようなことはよく言われることだが、102年前の関東大震災のときの朝鮮人・中国人虐殺時代の「心性」と何ら変わらないものを感じるのは私だけだろうか。物故した歴史家の半藤一利は昭和の戦争の最大の教訓として「熱狂をつくってはならない」と言い残した。すでに現在のSNSの世界は「熱狂」そのものの中にあるように思える。大事なことは冷静であること、極端を排すこと、公正(公平)であること、歴史を知ること。

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