本日付日経「風見鶏」というコラムで少数与党の常態化しているスウェーデンとの比較が紹介されていた。日本の政治が目先志向に偏り、腰を落ち着けて必要な政策に向き合うことができない要因として国政選挙の多さをここでも指摘している。スウェーデンでの国政選挙の頻度は「4年に1回ほど」というが、日本の場合は2000年以降だけで見ても「1年半に1回」(2月13日付日経)というから、かなり違うことがわかる。実際、今の日本国内の政局を見ても7月の参院選を目前に各党が手柄争いとプロパガンダに躍起になっていることが垣間見え、国民有権者のために本当に行わなければならないテーマがないがしろにされているという実態はその通りなのだろう。日本では参院選挙が3年に1回、衆院選挙が2~3年に1度の割合で巡ってくる。日本で国政選挙の頻度を減らすには、衆院解散という首相による“伝家の宝刀”を封印するか、参院選を6年に1回にするしか思いつかない。あるいは抜本的に国会を一院制に変えるなどの荒療治が考えられるが現実味は少ない。ともあれ、日本の政治を向上させない要因として、国政選挙の多さが指摘されている現実は弁えておいたほうがよい。