石破首相の功績

職業上、歴史にその人の行動がどう刻まれるかという観点で考える習性が見についている。石破首相は後世、どのように評価されるだろうか。私は安倍政治の流れを「変えた」点にあると考える。民主党政権の3年間を終え、安倍元首相が政権を奪還した2012年12月以降、安倍、菅、岸田までは明確に安倍政治の流れの中にあった。そこに反主流派の石破首相が割って入ったことで、その流れに棹差す形となった。折よくその前には安倍派の裏金問題が噴出したことにより、選挙などによって一定の“淘汰”が進んだ。安倍政治の功罪については今後も歴史的研究がなされると思うが、小生個人の感想では、外交能力に卓越した面があったことと、インバウンドを呼び込んだ政権としての功績は認めるものの、そのほかに評価できる面がほとんど見当たらない。①根っからの歴史否定者(日本軍慰安婦、南京大虐殺)②生活保護受給者へのイジメ(近ごろ最高裁で敗訴)③原発廃止の流れをつくらなかった経産省癒着政権の罪④検察庁法改正など捜査機関を意のままに乗っ取ろうと画策した傲慢さ⑤財務省の公文書改ざんを命令(いまだ未解明)し、さらに責任者の処分を放置――など、歴史に残る悪行を繰り返してきたからだ。残念ながら、公明党・創価学会は結果的にそれらに「加担」してきた側となる。話を戻すと、石破首相は今後、安倍政治の払拭を一筋の曙光となし、自らの最終的な仕事を成し遂げてほしい。

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