日本保守党という政治団体のメッキが剥がれ始めている。早晩確実視されていたことではあるが、東京15区の衆院補選に出馬した女性が憤懣やるかたない暴露話の映像を連日アップし始め、日本保守党の代表をはじめとする関係者を慌てふためかせている。〝内紛劇〟といえばそれまでだが、自業自得、因果応報という言葉がこれほど似合う局面もないだろう。この日本保守党を飯のタネにしてきた銭ゲバ雑誌の典型が花田紀凱率いる月刊『Hanada』だ。編集長は売れればそれでいいだけの事実関係などどうでもいい人物として知られ、ジャーナリズムの価値基準からすれば「万年落第点の男」で、編集者としては歴史の淘汰に耐えない“浅い人物”とみなされる。また日本保守党の中心者である百田尚樹・有本香と「右翼ビジネス」を共に展開してきた門田隆将こと門脇護も、自民党の高市早苗氏にとりつき、醜態を演じている。ニセモノたちの馬脚が露骨になり始めたこの選挙戦は、日本社会にとってはよい機会に見える。