20世紀を生き抜いた沖縄空手家の評伝を書くために、ライフストーリーを追ったことがある。その人物が過去に那覇市議を3期務めた関係で、選挙がらみの資料にも当たった。沖縄の新聞をめくっていると、「3日攻防」という本土で聞きなれない用語が頻出するので戸惑った記憶がある。この言葉は沖縄発祥のようで、選挙は最後の3日間で情勢が大きく変化することを指し示す言葉だ。ただし最近では日本本土でもチラホラこの言葉が聞かれるようになった。政党関係者が広めたものと思われる。超短期の衆院選挙も残り1週間。この1週間で勢いを最も伸ばしたところが最後は“逆転勝利”する。悔いを残してはならない大事な7日間である。