私は2020年に『ガラパゴス政党』という本を上梓しているが、その政党のことではない。ここで取り上げるのはいわゆる「靖国勢力」のことだ。小泉進次郎総裁候補が1年以内に選択的夫婦別姓の法制化を言明したことで、靖國至上主義の右派勢力が蜂の巣を突いたような騒ぎになっている。本日付の産経新聞も反対する主張が紙面のここかしこにみられ、希代のデマ日本人として有名な門田隆将こと門脇護なども、戸籍制度が壊される、はては「先祖代々の墓もアッという間に消える」などとどこかの詐欺政党のような不安を煽るいつもながらの手口を早くも開始している。もちろん、この法制度が夫婦別姓を全婚姻者に「強制」する制度であったらそのような可能性も生じるかもしれないが、この法制度は「選択」を認めるということにすぎない。昨年のLGBT理解増進法のときも彼らは女子トイレや女性浴場に女と主張する男が入ってきて女性の人権が侵害されるなどの荒唐無稽のデマを使って人々を不安に陥れていた。その背後にある思想は日本会議、統一教会などの靖國至上主義であり、最終的には靖國独裁主義をめざすグループといってもよい。いつもながらの「デマ」と「煽動」をセットにした『極右活動家』らしい手口と思って、私はできるだけ上から俯瞰して眺めているところだ。