言行不一致のパワハラ体質

外に向かっては「人権擁護」を叫ぶ日本共産党が、内に向かっては「人権抑圧」に走る傾向が顕著になる一方だ。考えてみれば、同党が当初から持っている「査問」というパワハラ行為は、昔はもっと酷いものだった。宮本顕治氏が生きた戦前は、肉体的暴力を使って相手を屈服させる特高警察まがいの尋問が横行したし、戦後も一カ所に「監禁」して非を認めさせ自己批判させるパワハラ行為がまかりとおってきた。最近は暴力や事実上の監禁はさすがに聞かないが、それでも10人を超える多人数で一人を寄ってたかって吊るし上げる程度の事実上の精神的暴力行為は行なわれている。最近それを行ったと指摘されるのは福岡県共産党だ。だが同党中央は、外に向かっては「ハラスメントの根絶」を主張しながら、自党のパワハラ行為については容認し、福岡県の責任者を処分することもない。外に向かっては人権擁護、内に向かっては人権抑圧。言っていることとやっていることは正反対だ。このような姿を見て、一般世間はどのように捉えるかといえば、同党の組織的本質は後者に存在し、前者はカムフラージュにすぎないと考える。もちろん個々の党員においては「善意」のみで活動している人もいるだろうが、全体としてみればそうは受け取られない。これまでソフト路線などと言われてよく見えなくなっていた同党の実態を、世間に可視化させた志位議長の功績は大きいものがある。

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