本日7月25日は日本で女性差別撤廃条約が発効した記念日という。1985年のことだったので39年前の出来事だ。わずか80年前にこの国では女性に選挙権もなく、法的には男性の従属物にすぎなかった。戦後、法的には平等となっても、いまも多くの不平等が残る。女性が日本社会で“最大のマイノリティ”と評されるのはそうした理由による。世界でもジェンダー平等指数は下から数えたほうが早い日本は、先進国では断トツの最低レベルだ。このような世界から取り残された精神的“未開社会”の最大の政策的課題は何か。この問題を世界水準に近づけることに尽きる。米国で「ほぼトラ」「確トラ」から「もしハリ」に推移しつつある現在、日本でも求められる宰相像は、女性の権利拡大に貢献できる人物であることが望ましい。上川陽子外務大臣に期待が集まるのは、本人にその意思があり、ぶれない遂行力があると期待されているからだろうと感じている。