経験の重要性

本日付毎日コラムで伊藤智永記者が「湛山と角栄」を書いていた。中国寄りの2人の政治家がいまも国会議員の中で注目される理由を探っている旨を書いた中で、最後に「ロシアと北朝鮮が同盟を結んだ今、中国と話せる政治家が日本にいるだろうか」と結んでいた。私は公明党の顔ぶれを思い浮かべたが、思い当たらない。中国のトップと率直に意思疎通できる党幹部が公明党内にいれば、次のめぼしい首相が自民党内に見当たらない中、次は公明党から首相を出してみようという動きすらあってもおかしくないと夢想する。公明党は20年以上自民党と連立を組んで、大臣は控えめに1ポストしか要求してこなかった。その分、副大臣や政務官で若手・中堅の経験を積ませる効果はあったはずだが、本当の意味で力ある政治家を育成する方法としてはやはり足りない。官房副長官ポストや外相、防衛相(副大臣でもよい)など要所のポストを経験しないと、本当の意味での力ある政治家はうまれないのではないか。仮にいま公明党から首相を、と言われても、それに対応する能力があるとも思えない。政権を中心的に動かしていく能力としては、直接的な経験があまりに足りていないと思われるからだ。

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