今国会で改正発議はできない

憲法記念日の昨日はコロナ明けで例年と同様の光景が繰り広げられた。改憲派集会では「今国会で憲法改正の発議を!」と鼻息荒く、自民・公明・維新・国民の衆院議員が参加し、それぞれが決意を述べる場面があった。確かに衆院側の審議は憲法審査会でかなり進んでいるようだが、一方で参院側はそれとは対照的といっていいほどに進んでいない。このまま衆院側だけが“独走”しても、それは片手落ちというものだろう。本来的に憲法改正を何のためにやるかといえば、必要性に応じて総合的におこなうべきものであり、そうした落ち着いた俯瞰的議論がなされてきたとは思われない。むしろ何がいちばんやりやすいかという改正ありきの方向性で進んできたことが明らかだからだ。本日付毎日コラムでは、新聞通信各社の世論調査を総合的に勘案すると、有権者はけっして早急な改正を望んでいるわけではない現状を浮き彫りにしている。その意味では、公明党の山口代表のスタンスが世論に最も近いように私には思える。

土記:憲法改正に必要なのは=伊藤智永 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。