憲法政局

各紙とも憲法特集や関連記事が占める5月3日。現在の自民党の状況から次の総選挙で改憲勢力が3分の2を割り込むことが必至と懸念する勢力が焦っている旨の記事が毎日にあった。その反映か、改正に前のめりの産経には、今国会で改憲案を国会提出する計画がある旨の記事が出ていた。大まかには衆院の憲法審査会では議論が進んできたのと対照的に、参院では進んでいない。この状況では改正発議もままならないだろう。岸田首相は明らかに自分の延命のために憲法改正を利用しようとしている姿勢が見てとれ、その姿勢は自分の政治権力の維持のためにイスラエルのネタニヤフ首相がガザ攻撃を止めようとしないのと動機の方向性において類似している。純粋に世の中をよくするための行動でなく、別の目的、なかんずく自己利益のための「保身」が見え隠れするからだ。日本の政治は依然、安倍政治のくびきから抜け出ていない状況にある。政治がほんとうの意味で国民・市民のものになるのはいつのことだろうか。

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