朝木明代と窃盗症

東京新聞の20日付夕刊に「万引繰り返す『窃盗症』」の記事が掲載されていた。通常の万引きと異なる症状としてこの問題がときおり取り上げられることがある。窃盗症はお金があっても繰り返してしまうもので、1995年に東村山駅前のビルから転落死事故を起こした朝木明代市議会議員(当時)も同じ症状にあったとみられる。なぜなら彼女は駅近くの洋品店で複数回の万引きを働いているからだ。またその行動が原因となって、ビルから飛び降りる結果となったことは痛ましい。冒頭の記事では「万引きの依存症」とも書かれているが、「盗みの目的や意図はなく、途中ではやめられない」。この行動は公の立場にある者であっても、病的症状として現れる。そのため盗まれた側の被害者が被害を訴えると、あんな立場の人がそんなことするわけない、お金に困っているわけでもないのに虚言だ、といった被害者へのさらなる二次被害につながりやすい。朝木明代が2度目に万引きしたのはわずか1900円のTシャツだった。店主は過去に一度被害に遭っていたので、今度こそはと2回目は虎視眈々と本人に問い詰める覚悟で朝木明代の行動を監視していた。その結果の摘発劇だった。被害届を出された朝木明代は東村山署で取り調べをうけ、検察への出頭を目前に控えた9月1日、ビルから転落した。

朝木明代の転落事件には、同僚議員だった矢野穂積の叱責言動が影響しているとみる関係者が多い。

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