権力側か、庶民の側か

いまも池田名誉会長の死去に伴う関連記事が新聞・雑誌でつづいている。昨日付の毎日新聞の夕刊コラムでは次のような記述が目にとまった。

「同じようなことを憲法学者の小林節・慶応大名誉教授からも耳にした。98年に創価学会名誉会長で公明党を作った池田大作氏と歓談した時、池田氏はこんな嘆きを漏らしたという。『庶民を助けるために政治家を出しても、結局彼らはそのことを忘れて、あっち(権力側)に行ってしまうんですよ』」

また聞きの話であるのでその点は考慮する必要があるが、池田名誉会長がこのような認識をもっていたことは事実であろうと考える。公明党の議員になって自民党と同じような不正や汚職を働いた国会議員は1人や2人ではない。まして庶民の側に立つのではなく、権力の側に引っ張られている議員も散見される。ものわかりのいい議員が増えたのだ。 公明党の前身組織である公明政治連盟の掲げた方針が、(1)核兵器廃絶(2)平和憲法擁護(3)清潔な政治の3点であった事実が消えることはない。憲法擁護には当然ながら憲法9条精神の擁護が含まれる。同党は現実政治の名のもと引きずられているようにも見える。この国にも戦争の足あとが近づく。こんなはずではなかったとあとで後悔しても意味がない。

今日も惑いて日が暮れる:「あっち」側の安倍派=吉井理記 | 毎日新聞 (mainichi.jp)

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