経済問題に詳しくない私は日経の大機小機というコラムを勉強の意味も含めて愛読しているが、本日付のコラムでは「仮想将来世代から日本を見る」と題し、50年後の未来から現在を見つめる設定で書かれている。「アベノミクス」の具体名は出ないものの、「日銀の異次元緩和」の弊害の話が出てくる。次のような具合だ。「異次元緩和終了後も政府債務が累積していったため、ついに日本国債の信用が失われる日が来た。金利高、物価高、円の下落が生じ、国民は大変な苦労を強いられた。どうして50年前の人は、この問題を放置していたのだろうか」。いずれ「国民は大変な苦労を強いられ」る日が来るらしい。そのときこそ、アベノミクスが国民的詐欺であった事実が日本社会のすべての人々に実感される日となるのだろう。