自民党女性局長への風当たり

自民党の女性局長がエッフェル塔前の写真をSNSにアップして炎上した問題で辞表を提出したという。税金のまじった政党の資金がまじる研修で旅行を思わせる写真をアップしたのは軽率だったが、残念な過程に思えてならない。世の中の多くの誤解と、意図的な貶めをしたい勢力の餌食となったことが明らかだからだ。もともとフランス研修には38人参加しているが、国会議員はわずか4人。つまり自民党所属の地方議員が中心であり、主な目的の一つに女性議員間の「親睦」があったと思われる。その直前に自民党は女性国会議員を3割に増やすことを発表していたから、余計に注目された。あるいはそれを含めて快く思わない男たちが、腹の中にマグマのような憤懣やるかたない気持ちをもっていたこともゼロではないだろう。要するに女性蔑視社会の一つの現象の表れが、今回の過剰なまでの松川るい自民党女性局長への批判であり、仮にこの一行が「男性集団」であったとしたら、ここまでの袋叩きにはなっていなかったものと私は確信する。今回の経緯がなぜ残念かといえば、日本の政党において国会議員における女性比率が最も遅れた政党が老舗の自民党であり、さらには同じ与党の公明党であるからだ。いずれ活躍の機会はあるだろうから、捲土重来を期していただきたいと念願する。

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