東村山の構図9 5時間後の転落

東村山デマ事件を成り立たせた第1の要因は発信者(矢野穂積・朝木直子)による意図的な虚偽にあった。虚偽を発する理由も今となっては明白だ。事実がバレてしまうと、自分たちの不利益に結びつくからである。真相を隠蔽し、自己保身を図る。その道具として、意図的な虚偽が活用された。被害者は万引きされた洋品店と、教団である。

朝木明代の転落事件は、そもそも明代による万引き事件がなければ起きなかった。転落したその日は検察庁出頭の4日前、まさに弁護士に法律相談した直後のことだった。相談が終わって5~6時間で転落事件が発生している。この事実はあまりにも重大である。

朝木明代が検察庁に出頭すれば、万引き事件が有罪になってしまう。さらに万引きの当事者であることを否定するために行った虚偽のアリバイ工作が世に広く知られてしまうことになる。その責任は矢野穂積にも及ぶことは明白だった。いわば政治的には「草の根」にとって、絶対絶命の状況にあった。それを回避するための最善の方法は、端的にいえば朝木明代がこの世からいなくなることだった。これは私の推測だが、転落行為は明代個人だけの判断ではなかっただろう。だからこそ「ためらい自殺」模様の転落だったのである。

結局のところ、明代の死によって得をしたのはだれか。「草の根」の安泰を図ることが可能になった矢野穂積であり、その利を貪った朝木直子だった。その意味で2人は共犯関係にある。

9月2日の未明、朝木明代が死亡したことで、明代の万引き事件を立件することは不可能になった。その事実をだれよりも残念に思ったのは洋品店である。勇気をもって市議会議員の万引き行為を告発、あべこべに当人たちから攻撃され、ビラをまかれ、裁判を仕掛けられ、弁護費用の負担は数百万円にのぼった。だがひるまなかった。明代が死亡したことで、その「小さな正義」は永久に実現することができなくなった。

その上で矢野穂積らは、朝木明代の死を「利用」するために、死亡の責任を教団の上になすりつけた。朝木直子らも同調する。これこそが東村山デマ事件の構図であり、実態にほかならなかった。要するに「ペテン師」が起こしたデマ事件にすぎない。真相はシンプルだ。

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