カテゴリー ‘中国’ のアーカイブ
徒然なるままに

2元論の危うさ

子どものころ、時代劇のテレビを見ていて、父親に問うたことがあった。「どっちが悪もん?」。そのとき父親が困ったような表情をしたことをなぜか今も覚えている。子どもは物事を「よかもん」「悪もん」(いずれも九州地方の方言)の2種類でとらえる。つま ...

中国脅威論と冷静な空間

中国脅威論が盛んだ。極端な主張をする人間は将来、日本が中国の「属国」になるなどと平然と煽りつづける。その人物は台湾の次は沖縄が占領されるかのようなことまで述べる。煽れば煽るほど支持者が増えるので、便利この上ない打ち出の小づちだ。この「煽り ...

共産主義政党と事実認識

産経新聞の「中国共産党100年」の連載が興味深い事実を指摘している。昨日の紙面では、同党の立党記念日について「改竄で始まった党の歴史」と書き、正式には第1回党大会を開いた7月23日にすべきところ7月1日にしているのは、毛沢東が「忘れた」か ...

日経の深みのある中国分析

中国共産党の創建100周年を目前に、日本の新聞各紙も特集を組みだしている。昨日付から読売が大型連載を開始し、今日は日経新聞が特集紙面を組んだ。日経では別に中国関連の記事が目白押しで、その中の一つに識者が書く「経済教室」のページで、中国の対 ...

日本は赤くない

昨日の読売新聞に『赤い日本』と題する大がかりな書籍広告が掲載されていた。キャッチコピーには「このままでは日本は『韓国』になる」「これが中国の代弁者だ」などの文字が躍る。常に上から目線で周辺国を見下し、「韓国」はまるで劣等国の代名詞のように ...

中国がかつての旧日本軍のように攻めてくるとの妄想

中国の行動を批判する世論がかまびすしい。公明党に対しては、なぜ中国を叩くための行動の足を引っ張るのかといった主に極右側からの批判がそのまま自民党内に伝播し、歴史的に中国と親密な関係をもつ公明党が窮地に立っているといった記事が大手紙に掲載さ ...