改憲問題で離脱可能性に言及した神崎氏

 この10月5日が自民党と公明党が連立政権を組んで20年の節目となることから、今日付の幾つかの新聞が関連記事を掲載している。途中3年ほどの民主党政権をはさんだものの、同じ枠組みの連立内閣がここまで長く続いた例は、世界でも珍しいようだ。もちろん長ければいいというものでもない…。財政にせよ、この国の本質的な問題は何ら変わっていないし、社会風潮は悪化する一方だからだ。上記の記事で目立つのは、改憲論議をめぐる今後の行方についての言及だろう。毎日新聞は「公明党がどこまで『抵抗』できるかは不透明」などと書いている。一方、東京新聞は20年前に公明代表であった神崎武法氏のインタビューを掲載。興味深いくだりがあった。聞き手が「ここを越えたら連立を離脱する一線はどこか」と問うているのに対し、神崎氏は「自民と考え方が違う改憲問題だろう。(中略)ぎりぎりの調整ができないときには、厳しい対応を迫られるのではないか」と述べている。公明党にはこれ以上自民党に譲歩を続けたら、自らの党勢を本質的に衰退させるという危機感が強い。

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