社民党の25年後の崩壊

本日付の日経新聞は政治面で「社民 存続かかる参院選」と題する記事を掲載した。旧社会党党首の村山富市が首相に首班指名された94年6月から数えて25年。この党はついに崩壊の危機が差し迫ってきた。記事では、赤松広隆・衆院副議長が顔写真入りでコメントを寄せているが、長年「反自民」を掲げて存続してきた理念型政党だっただけに、いきなり自民党と組んで政権に入っただけでなく、首相というトップリーダーまで出したのだから、党員の反発は強かった。当時、私は党内の機関紙部門の記者として仕事をしていたが、そうでなければ、長年党員だった私の父親もとっくに党籍を返上していたと思われる。社会党は理念を投げ捨てたことで、根底の支持を失った。その点、理念だけで動いている政党ではない公明党などと違って、その後の進展は対照的だった。それでも四半世紀もの間、この党はよく持ちこたえてきたものだとむしろ感心する。

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