小沢と志位のタッグ

昨日のBS番組で立憲民主の小沢一郎氏と共産党の志位和夫委員長が出演し、「次の選挙で政権を取るんだと強く主張しなければならない」と小沢氏が力説したことが本日付のしんぶん赤旗に掲載されている。共産党は立憲民主とは「連携する」ことで合意はしているが、政権交代後の連合政権を共にすることまではまだ合意に至っていない。そのため、この番組で志位氏はその点を強く訴えている。

総選挙は来年10月までには必ず行われる。日本共産党は来年7月に結党99周年を迎えるが、現状では党勢拡大もままならず、党員増加も機関紙増部にも苦しんでいる。同党にとって初の与党入りは願ってもいないチャンスだ。ただしこの党の目的は、国民や住民の生活を向上させることが第一にあるわけでなく、あくまでも最優先となるのは自らの党勢拡大であり、与党として手に入れた「権益」は、そのために集中的に利用される。そうした事例はかつての京都府政などに顕著だ。

小沢一郎氏は政権転覆のプロだ。過去に2回成し遂げた実績をもつ。ただし政権「維持」ははなはだ不得意で、政権交代がなされた段階で、同氏の役割は消える。問題は、小沢・志位のタッグのもと、ほんとうに政権交代が生じた場合、権力中枢に日本の共産化を公言する政治グループが介入する事態となる点だ。

小沢一郎は、共産主義の本当のこわさを知らない。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。