日本を“破滅”に導いた国家「神道」

日本の長い歴史の中で壊滅的破滅に陥ったのはいうまでもなく1945年である。それまで精神的支柱として国家レベルで推進されたのが「国家神道」であった。他の宗教は否定され、多くのキリスト者や共産主義者は獄に捕らわれた。戦前の創価学会の前身組織も例外ではない。神道を支柱とした「神国日本」は、独善であり、排他的であり、狂信的でもあった。その帰結が、国家の破壊ともいうべき姿であり、結果として国は分割されなかったものの、他国勢力の占領下におかれた。その結果を生んだ思想的基盤となったのが、神道であった。神道に毒された日本は、破滅の道に至った「実証」をすでにもつ。

いまこの国で増長している靖国神社崇拝者たちの姿は、そうした過去の歴史を踏まえず、好き勝手に「特異な歴史観」をたてに振る舞っている。こうした勢力が増長すればするほど、再び日本が「破滅」への道に向かうことは歴史が証明済みだ。私は「ゾンビ集団」と名づけているが、そんなゾンビたちが増殖する土壌を生んだのは、終戦時における不都合な真実を記載した公文書の焼却・廃棄、その結果、真実の歴史をとどめることが困難となり、教育化することもできなかった過程にある。神道は日本人から謙虚さを奪い、鬼畜化させる作用をもった。いまもその後継者たちが、「南京虐殺は濡れ衣」などと叫んでいる。彼ら彼女らは1945年の「卑怯な日本人」から、その内面は何も変わっていないことが明白だ。

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