東京の在京一般紙といえば、朝毎読に加え、産経、東京、日経だ。最近感じることの一つは、読売の紙面にまったく面白味を感じなくなったということだ。全国で最多部数をもち、取材スタッフも多い新聞の、その紙面が味気ないというのは、やはり編集総体の方向性の問題だろう。いうなれば特色がないのだ。一方で毎日は非常に人間臭い紙面と感じる。人間の息遣いを感じるといえばいいだろうか。それは非人間的、機械的な紙面との対語だ。東京はかなり人権に特化している。必要な新聞だ。逆に、産経は多様な主張を認める上では、重要な新聞だ(皮肉ではない)。ただしこの新聞を鵜呑みにすると、手痛いしっぺ返しに遭う可能性を覚悟しなければならない。日経は情報量が多く、かつ国際的な目配りをする。その点は唯一だろう。さて最後は朝日だが、これは冒頭の読売と同じ匂いがする。印象でいえば、無機質なのだ。その違いは毎日と比べるとはっきりする。さて何を言いたかったかというと、上記のような印象を与える読売は、意外と早く衰退する可能性があるということだ。