ニセモノが跋扈する時代

自分の主張していることと、自らの行動がまったく異なる場合、その人間はまともな人物とはみなされない。特に他人に対して批判した内容を、自らもまったく同様に行っているといった場合、世間ではよくブーメランとか、言行不一致とか、自語相違などの言葉で軽蔑の対象となる。その好例を思えるのが、ノンフィクション作家の門田某という人物だ。

彼の主張を精査し、彼自身の行動と見比べてみると、そのほとんどは実は自分のことを批判しているに等しい。

それでいて本人は「毅然と生きる日本人」を書いてきたなどと誇らしげに語るが、自分自身はまったく毅然とは生きてきていない。毅然の意味をはき違えてきた人物ともいえる。

ここ数年、特に第2次安倍政権時代にいやまして顕著になったと思われるが、ニセモノが本物扱いされる風潮がとみに強まった。だがそうした風潮も、ようやく正常を取り戻す方向にむかいつつあるようで喜ばしい。

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