全国紙にも広がったファクト・チェック

新聞でファクト・チェックを最初に始めたのは沖縄の新聞・琉球新報ではなかったか。2018年の沖縄知事選において、多くのデマが横行するのに対処するため、紙面でデマである根拠を示し、事実かどうかをファクトに基づいて読者に提供したのが始まりではなかったかと認識している。それが現在、全国紙の毎日新聞も採用するようになった。本日付の紙面(社会面)では、櫻井よしこという女性がテレビ番組で垂れ流した事柄について「誤り」の判定を下している。防衛大学出身者は大学院入学を拒否されると彼女がしゃべった事柄について、明確に「事実ではない」と判定したのだ。現代は嘘が堂々を流通するファクト混迷時代といってもよい。こうした風潮を助長したのは嫌中嫌韓の風潮が強まってから一層顕著になった。そうした世相の中で、新聞社が自社の責任で事実確認し、読者に提供する作業は極めて有益に思える。私は長年にわたり、在京6紙に加え、さまざまな新聞に日々目を通しているが、その中でも毎日新聞からは、多くの工夫と知恵を感じとっている一人だ。

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