質の悪い「占い師」にすぎない日本共産党

本日付の「しんぶん赤旗」で、日本共産党が「入党のよびかけ」を大々的に呼びかける文章を1ページ丸ごと使って掲載している。「新型コロナ危機を乗り越え よりよい日本と世界を あなたの入党を心からよびかけます」と題する日本共産党中央委員会名のこの文章には、当然ながら綺麗ごとしか書かれていない。噴飯なのは、「私たちがめざす未来社会は、どこかにモデルとなる国があるわけではありません」などと平然と述べていることだろう。この党は立党以来、数十年にわたり、理想のモデルとしてソ連と中国を掲げてきた。だがそれらが間違いと知るやいなや手の平を返したことは有名な話だ。両国の社会主義の実験が失敗した理由として、同党は次のように記述する。「旧ソ連も、中国も、遅れた状態から革命が出発したために、これらの要素が存在せず、革命の後も十分につくられることはありませんでした」。さらに日本のような「発達した資本主義国」では「こうした国(※ソ連、中国)とはまったく違う素晴らしい可能性が開けてくるでしょう」と述べる。日本共産党はいつから『占い師』になったのだろうか。同党は、ソ連が失敗した本質を何ら見据えることができていない。日本においても、日本共産党が支配する国になれば、ソ連と同様の失敗を犯すことは100%間違いないと私は断じる。要するに、失敗の本質的原因は、後進国や先進国といった土壌の違いによるものではなく、人間の内面に根差す特質にあったと考えるからだ。結果は同じことであろう。

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