扶桑社が緊急発刊した『枝野幸男、魂の3時間大演説』に目を通す。先般の通常国会最終日の7月20日に、記録の残る72年以降で衆院最長記録とされる2時間43分にわたった演説内容を全文収録したムック本だ。「縁故主義の蔓延は国を滅ぼす」といった主張や「目先の権力闘争に明け暮れ将来に禍根を残すな」など、納得できる内容を多く含んでいる。
後者には「第二次世界大戦、日中、日米戦争に至る経緯の中でも、目先の権力闘争には勝ったけれども、結果的に我が国を破滅的な状況に追い込んだ政治リーダーが、残念ながら、少なからずいらっしゃいました。このまま安倍政権の横暴を許していけば、残念ながらそういった道へ入り込んでしまい、後戻りできなくなってしまうのではないかということを強く危惧をいたしています」のフレーズがあり、まさに演説の結論部分だ。
話は変わるが、本日付の読売に、「公明、改憲論議に警戒」の記事が掲載されている。安倍首相は総裁選で圧勝した場合、公明党の意見に関係なく、維新の会などの改憲勢力だけで改憲議論を進める可能性を示唆している。