地に足をつけた政治

国民民主党の玉木代表がこれまで首相就任の可能性について聞かれ常に前向きな返答を重ねてきたのに対し、先日の産経記事で「ない」と一言の下に拒絶したのは同党の推移を象徴するものだ。昨年総選挙以来支持率を上げ、党首の不倫疑惑を乗り切った万能感からか、比例区候補者の強気の擁立が完全に裏目に出た形だ。同党支持者は男性が圧倒的に多く、女性支持者が少ないためか、激戦区の福岡で榛葉幹事長が「博多の女性は美人、男はまあまあ」といった失言をかました。これは女性票を挽回したいという心理が逆効果をもたらした行動とも思える。いずれにせよ、党首に不倫疑惑が付きまとう政党が国政の中心に位置する事態は考えにくい。政治家はこれまでの実績、識見、未来像の確かさなど、すべては行動によって計られる。それらの根底にあるのは地道な行動力と政策実現能力。さらにそれらを支える一途さ(真面目さ)だ。その意味では公明党はそのすべてを満たす珍しい党だろう。これは贔屓目なしの言葉だ。

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