9回連続の全員当選へ

6月実施の東京都議会選挙の日程が昨日決まった。投開票日の6月22日まですでに5カ月を切った計算だ。本日付日経では、公明党が93年以降「前回選挙まで8回連続で全員当選を果たした」史実を紹介している。落選者を出したのは矢野委員長(当時)らの金銭問題で揺れた89年が最後だ。今回公明党は女性候補を3人から6人に倍増させ、全体で現有より1人少ない22人を擁立する。一方、自民党は政治とカネの問題が都議会に波及し、問題が“鎮火”する兆しが見られない。都議会選挙の結果はそのまま1カ月後の参院選の結果に“連動”することが明白で、都議会で自民が大敗すると、そのまま参院でも同様の結果が生じかねない。公明党としては「9回連続の全員当選」をめざす中、懸念も指摘される。現に2年前の統一地方選では、同党は過去最高の12人の落選者を出す中、東京はそのうちの8人を占めたからだ。昨年の衆院選でも、全国でも例外的に東京比例ブロックの定数が2つ増え、同党は3議席目の獲得が可能なチャンスともいえる客観的状況があったにもかかわらず、比例ブロックで2議席を維持するのが精一杯だった。マスコミ報道では常に支援団体である創価学会の高齢化がいわれるが、それだけでなく、組織の伸長ぶりが各方面で大きな色分けを示している。

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