本日付毎日新聞で佐藤千矢子論説委員が講演した内容が小さく記事になっている。そこで同論説委員は石破政権について、総選挙後の臨時国会で安定した答弁を見せるなど「少し立て直した」と評価する一方、「野党の意見を聞くだけで、柱となる政策を打ち出せていない」と述べたという。後段については私は多少の異論を持つが、「少し立て直した」という認識は同じだ。さらに目を引いたのは参院選後、「秋ごろに衆院選がある可能性もある」と指摘していることだろう。全国紙の活字でこのような主張を見たのは私はこの記事が初めてだが、少数与党の衆院をどう打開するかは当然ながら与党側にとっての大きな命題であることは間違いない。だがその前提としては、参院選で勝利することが最低限の基本となる。その意味では7月の参院選は一つの関ケ原の戦いであり、自公が勝利すればそのまま衆院選への流れが強まるし、自公が負ければ逆に政権交代への基調が強まる。さらに自公が中途半端な勝ち方をした場合は、先の見通しがなかなか立たないという状況に陥る可能性がある。