昨日は花田『WiLL』が創刊されて20周年の記念日だったが、たいしたイベントは何も行われなかった。月刊誌『WiLL』が大々的に創刊20周年を強調したわけではなかったし(誌面で多少そのような文字が見受けられた程度にとどまる)、まして『WiLL』を追い出されて新たな雑誌・月刊『Hanada』を創刊した側にとっては、すでに創刊◎年という時間は“断絶”されているに等しい。これは皇統の歴史ともよく似た面が感じられる。長さを自慢するだけの代物とは、所詮は中身が薄いからそのような強調意図を生むのであって、年数に関係なく中身で誇れるのであれば、その中身で勝負しようとするのが普通と考えられるからだ。皇統2000年などと架空の歴史を踏まえて誇らしげに述べている論者をみると、鼻白む思いがする。確かなエビデンスに基づいて他に誇れるものはないのかという意味においてだ。