ネガティブリテラシーのすすめ

本日付毎日が、戦後80年――座談会「メディアと政治」と題して座談会内容を見開きで掲載している。表題には「『戦争をしない』を続けるために」とあって興味深い内容となっている。基調報告をしている佐藤卓己上智大教授は、現在を「情動社会」と定義し、「情報の即時的効果、つまり受け手に心地よいかどうかの快楽原理で動く」社会と説明している。最近の選挙のあり方を含め、特にSNSではその傾向が強い。それらを前提にした場合、「曖昧で不確かな情報を上手に見過ごす力、不用意に反応しない力が重要です」と指摘し、その曖昧さに耐える力を「ネガティブリテラシー」と表現している。なぜなら多くの情報の真偽は時間の経過とともに明らかになることが多い。「不用意に反応しない」「曖昧な情報を上手に見過ごす」。今後とも社会の構成員に求められる大きな課題といえるだろう。

戦後80年:戦後80年 座談会 第1回「メディアと政治」 「戦争しない」を続けるために(その1) 曖昧な情報、どう耐える | 毎日新聞

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