昨日、日本共産党の田村智子委員長が共同通信で講演・会見した映像をたまたま目にした。記者とのやりとりの中で、党首公選制について「団結をみだす」旨の発言を繰り返し、同党が通常の民主主義的システムをとらない理由を説明した。要するに同党の党首選出システムは最高権力者による事実上の指名制ともいえる。この問題にかなりナーバスになっているのか、党首公選制を主張する書籍を出版した党員(元党職員)は即座に「除名」されてしまった。田村委員長の示した理屈を考えてみると、世の中で行われているほとんどの選出システムを、自分の党だけはできないと否定しているにほかならない。その結果、代表選挙のシステムすら、導入しないという言明でもある。一方の公明党は選出システム自体はすでに備えている。本日付読売によると、9月18日に代表選の立候補受け付けを行うという。ただし公明党は制度そのものは存在するが、実際に立候補者が出て、選挙を行ったという実例がない。政党としての規模の問題もあろうが、共産党の主張が一定程度、説得力をもつ面があるといえようか。