昨年2月の元党職員・松竹幸伸氏らの除名問題(いわゆる松竹問題)の本質が日本共産党のトップリーダーの私的感情(嫉妬)にあったことが指摘されている。本来、冷徹なまでの大局観と客観主義の上に立って党の「全体益」のために行動すべきトップリーダーが、自身の私情に振り回されたお粗末な実態。その結果100年を超える老舗政党がさらなる衰退を余儀なくされる現実。本質はわかりやすいものだ。問題は周辺にいる人間がその本質を見抜けず、あるいは見抜いていても自己保身の塊となってトップリーダーの行動の誤りを諫めることができない実態にある。志位議長はいずれ退任を余儀なくされることになると私個人は見ている。そのとき同議長には「分派」のレッテルが正式に貼られるだろう。それは同党が繰り返してきた歴史の再現そのものだ。