本日付朝日は「細川・宮沢両首相の参謀役」だった田中秀征元衆院議員に選挙制度についてインタビューした。衆院の小選挙区制ができてちょうど30年となる本年、「政治の劣化は明らか」と述べ、当初の目論見が完全に外れたことを指摘する。さらに中選挙区連記制を提唱し、定数3~5の中選挙区で有権者が2票もつ制度に変えるように主張する。この場合、同じ政党から2人出してそれぞれに投票することが可能で、さらには与党と野党にそれぞれ1票を投じることもできる。田中氏は「時代を変える気概をもった政治家を生み出さなければ、早晩、日本は立ちゆかなくなる」と述べ、「一刻の猶予もありません」との言葉で締め括る。国会では首相の延命のために緊急性のない憲法改正論議が主に衆院側主導で進むが、日本政治の未来を考えれば、こちらの選挙制度の検討&変更のほうがよほど重要な政策課題に見える。
(インタビュー)政治の劣化、招いたのは 元新党さきがけ代表代行、元衆院議員・田中秀征さん:朝日新聞デジタル (asahi.com)