お祭りの効用

29年前の1月17日、神戸では早朝から家屋の生き埋めになった人が多く発生した。その日のうちに掘り起こされた地域と放置された地域の違いはなんだったかという分析は、防災に関心のある人なら知っている。ひとつはその地域に「まつり」があったかどうかという違いだ。お祭りの開催を通じて地域共同体に人間としての絆が残っていた地域は、みなで助け合って生き埋めになった人たちをその日のうちに助け出したが、そうでない地域ではそのような行動が生まれなかった。つまり町会や自治会が主導しておこなう「夏まつり」なども、そうした観点から見て重要であることを私は町会の活動で学んだことがある。1月17日は湾岸戦争が起きた日でもあり、私の文章の恩師と私自身の共通の誕生日でもある。恩師は健在であれば102歳、私は59だ。ほかに大正時代に殺された無政府主義者の大杉栄もこの日に生まれた奇縁を知ったのは比較的近年の話だ。ほかに有名人には山口百恵さんなどもいる。

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