沖縄空手雑感

40代半ばから空手を初めて10数年がすぎる。最初は護身のつもりで始めたのが、現在は健康維持や脳の活性化に役立つといった副産物を感じながら、二足の草鞋をつづけている。最初に始めたフルコンタクト空手は高校時代に一度挫折していたもので、リベンジの意味合いが強かった。7年ほどで黒帯になると、それまでは見えなかったものも目に入るように。好奇心で受講した沖縄空手国際セミナーでは空手の源を探究したいという気持ちが募るきっかけとなり、現地取材をつづけて書籍にまとめるに至った。すべては偶然が重なった結果だ。現在はフルコンタクト空手のほかに、沖縄空手にも熱を入れている。こちらは完全に護身用の「武術」といえる。沖縄空手と一口で括ってみても、中身は千差万別、もっといえば玉石混交の世界でもある。沖縄の空手発祥の理由は、もともとは琉球人が自分の生命を護るために修練したことから考えると、やはり「武術」が基本の要素であることは間違いない。この流派に接して7年ほどになるが、奥が見えず、日々楽しみながら深める感じがとてもよい。

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