共産党のイメチェン作戦

東京地検特捜部の捜査が安倍派幹部には届かない方針が昨日付で報じられていたが、自民党の金銭問題に対する国民の負の視線はマグマのようにたまっている。この問題を最初に機関紙で報じた日本共産党は明日から4年ぶりとなる党大会を開催する。こちらは就任23年を経過した志位委員長の交代が見込まれ、同党として初の女性党首誕生が有望視されている。党をあげたイメージ・チェンジ作戦といえるが、党運営の実態には変化は生じないだろうと見る向きが多い。要するに「実権なき女性党首」になるとの見方が強いからだ。一方の公明党も代表の去就に注目が集まる。山口代表は後進に譲る意向をたびたび表明してきたが、政治状況がそれを許さない。ことし9月には立党60年を記念する党大会を開催する予定だが、仮にそれまでに総選挙が行われない場合、代表をさらに「続投」する可能性が先日も報じられていた。世代交代はどの党にとっても党勢拡大に直接影響を与えるが、一級の政治家をどれだけ蓄えているかで政党の伸長は決まる。一級の意味は能力に加え確たる史観を持つことに尽きる。

トラックバック・ピンバックはありません

ご自分のサイトからトラックバックを送ることができます。

現在コメントは受け付けていません。