米国の軍事的傭兵として生きる道

本日付毎日新聞に掲載された中西寛氏の「時代の風」というコラムで岸田政権の特質が端的に記されていると感じるくだりがあった。「岸田政権は半身を安倍政治継承に、もう半身を派閥均衡政治に置く中途半端さにもがいている」という記述だ。そうした政権の性格のもとに出てきたのが殺傷兵器輸出問題と感じる。本日付朝日は「殺傷兵器輸出 なし崩し拡大許されぬ」と題する社説を掲載した。さらに米国高官が日本が初めて米国に輸出する方針であるパトリオットを歓迎するという記事がワシントン発で流された。全体を俯瞰していえば、戦後、二度と戦争をしない、戦争に加担しないと誓った国家が、当時の当事者が亡くなった段階で大きく変質し、再び、元の国家に戻ろうとする道程にも見える。大事なのは政治家がもつべき確たる歴史観だが、その点に非常に危ういものを感じてならない。

(社説)殺傷兵器輸出 なし崩し拡大 許されぬ:朝日新聞デジタル (asahi.com)

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