『人生地理学』発刊から120年

地理学者であった牧口常三郎が大著となる『人生地理学』を1903年10月15日に発刊して120年の日となる。牧口氏はこのとき32歳。北海道時代の20代に書きためた多くの草稿をもとに完成させ、推敲を重ねた。「(大きな)仕事は20代、30代でやる覚悟が必要」と言われるが、確かに柔軟な頭脳と盤石な体力をもつ年代にしかなせない仕事があることは、還暦近くになってしみじみと実感する。若いころは「いずれできる」「環境が整った段階で着手しよう」などと物事を先延ばしにしがちな面があるが、「いまやらないともうできない」との気構えが必要であったと思うのは、凡人の凡人たるゆえんであろう。

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