本当の安全保障は食糧とエネルギー

実際に戦争に巻き込まれなくても、世界情勢の激変によりさまざまなものを輸入できなくなる事態は想定される。そのとき国家に問われるのは日頃の備えだ。食料とエネルギーはその2大要素といえるが、日本国内の状況はお寒いものがある。食料自給率は先進国の最低レベル、エネルギー自給の努力もはなはだ心もとなく、日頃の備えはなきに等しいレベルに見える。8年近く続いた安倍政権は、戦争ができる国への準備には多くの労力を費やしたが、肝心の足元の安全保障は疎かなままだった。両方を同時並行で進めるなら論理的にはまだ理解できるものの、軍事に偏った対策に注力したという点で、本末転倒の政治というしかなかった。

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