日本のガンは誰なのか

麻生太郎自民党副総裁が公明党最高幹部をなざしで「ガン」と発言したことが波紋を呼んでいる。名指しされた山口代表は「コメントを控える」とかわしたが、より本質的に考えれば、日本のガン=抵抗勢力はすでに明らかだ。日本の未来は間違いなく、海外から人材を受け入れざるをえない状況にある。そこで必要になるのは、外国人労働者を円滑に受け入れるための法整備と、彼らの人権を尊重する日本社会の形成、さらに共生社会を裏づける法制度の構築だ。だがこれらの方向に国粋主義的精神性から常に反発しているのがいわゆる「靖國派」と呼ばれる日本の極右であり、それと連動するネトウヨだ(一説には日本に200万人規模で存在する)。「多様性が社会を強くする」とは昨日付の東京夕刊の見出しにもあったよく言われる言葉ではあるが、これこそが社会の本質であり、真理だ。一方で均質化された社会は脆く、弱い。「靖國派」はこの真理を受け入れることができない人たちといえる。まさにガンなのだ。

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