山口敬之VS新潮社、一審判決は12月へ

SNS上ではやや沈静化している感じを受けるが、木原誠二官房副長官の妻をめぐる疑惑は、もともと木原氏本人の犯罪疑惑ではない。木原氏に関わる争点はただ一つ、捜査に影響を及ぼしたかどうかという点にあるが、安倍政権下では安倍首相と懇意のジャーナリストの性犯罪を政治介入で握りつぶした疑いがこれまで断続的に報じられてきた。「週刊新潮」は2017年5月、「被害女性が告発! 『警視庁刑事部長』が握り潰した『安倍総理』ベッタリ記者の『準強姦逮捕状』」というスクープを報じ、その結果、一連の記事で名誉毀損提訴されている。提訴からすでに3年をすぎ、いよいよ判決日が指定された。

この問題は「週刊新潮」が執拗に追及をつづけた結果、提訴対象となった号数は20以上の膨大な量に及ぶ。ただし中心となる争点は、原告が準強姦に及んだかどうか、さらに原告が準強姦の被疑者として逮捕状の発布を受け逮捕寸前であったかどうかという点にある。これらを20週以上にわたって追及を続けたという内容で、結果が注目される。この裁判は木原問題と異なり、原告本人が起こした犯罪疑惑であり、すでに民事では「同意なき性行為」を行ったものとして事実認定されている。東京地裁の判決は12月26日に言い渡される見込み。

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