東村山の構図12 デマの勝算

西東京市の長井秀和市議が選挙演説で東村山デマ事件を真実であるかのようにスピーチしたとして名誉毀損で提訴および刑事告訴される事態となった。民事裁判の口頭弁論が今月から始まるが、この裁判で長井側が勝訴する見込みは、私が見る限りゼロに等しい。仮に彼が勝てる場合を想像するとすれば、教団謀殺説に則り、下手人とやらを連れてきて証言させるか、その事情を具体的に立証できる人物を連れてくるなどしか考えられない。だがその可能性はゼロだ。もし仮に連れて来たとすれば、それは偽証のための証人であり、すぐにボロが出るだろう。ふつうに判決を受けるとなれば、長井側は確実に敗訴し、あとは金額(賠償額)がどうなるかといったレベルにすぎない。そのため敗訴判決を回避したい場合は、長井側は謝罪の意志を鮮明にし、「二度と言いません」と誓約することが最低条件となるだろうが、これも相手があることなので応じてもらえるかどうかはわからない。いずれにせよ子どもではないのだから、自分の発言の責任は自分で取らなければならない。自ら責任を負うことなく、同人を利用することで利益を得ているのは、実はその「背後」にいる者たちだ。

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