本日付の朝日新聞にはアベノミクスからの路線変更を図りたい現政権とアベノミクスを批判してほしくない安倍元首相らとの暗闘劇が詳細に報じられている。自分の過去の功績を批判されたくないのは人間としての率直な心情であろうが、ことは過去の国家としての経済政策とその結果だ。結果は現在の国民市民に広く影響を与える問題だ。そのため過去の政策を真摯に振り返り、教訓をくみとり、将来につなげていくのは現政府としての当然の行動だろうが、「守旧派」はそれを許さない。特に安倍元首相本人がその先頭に立って、自分の経済政策を批判することを許さない行動が紹介されている。その結果、岸田政権の経済政策と、安倍内閣の経済政策「アベノミクス」との違いは「曖昧なまま」(読売)と評される。自身の病気を理由に首相を退いた今も現政権に嘴を入れ、防衛政策にもあからさまに影響を与える人物。それらの行動は「老醜」以外の何物にも見えない。