ホモサピエンスの戦場レイプ

戦争にレイプはつきものだ。極限状態に置かれた兵士たちが人間本能に目覚め、平時とは異なる行動を起こすからだ。本日付毎日コラムで大治朋子専門記者がウクライナにおけるレイプ被害について書いていた。15歳の少女が民家の地下室に監禁され、ロシア兵に集団レイプされた事例などを紹介している。昨日付の東京新聞夕刊では、ゴリラの調査をコンゴで行った学者がコンゴ内戦で10歳に満たない少女たちがレイプされている惨状を紹介していた。同じように旧日本軍もかつて中国で似たような行動をとった事実がある。若い中国人女性を家屋に監禁し、連日のように集団レイプした話も残っている。南京陥落の際は下は少女から上は老女まで女性とみれば全員がレイプの対象になったという話もある。当然その後は隠蔽された。

戦場は平時と異なる環境下にある。非日常の心理が働くことはいうまでもない。となれば、生まれ育った国や環境に関係なく、同じホモサピエンスという種族の本能として似たような行動をとることはありえる。だからこそ戦争をしてはいけないという結論に落ち着くのだが、日本人はそんなことはしないという空想論に固まっている例えば櫻井よしこのような人物は、そうした過去の歴史を極端に過小評価する傾向がある。見たくないものを見たくないとする子どもの心理と同じレベルのものだろう。

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