「中国と変わらない日本の不自由」

昨日は東京・国立市で始まった「表現の不自由展」を初日に訪問。ものものしい警察車両や警備陣などを横目に会場に入ると、空港並みの警備体制に驚く。ペットボトルも持ち込み禁止だ。爆発物の搬入をおそれてのものだろう。だが中に入ったら拍子抜けする。どのくらいひどい作品が並んでいるかといえば、朝鮮人の少女像は報道されているのとほとんど印象は変わらない。昭和天皇を批判的に作品化した大浦信行氏の作品もいかにも芸術作品の範疇だ。愛知県での展示ではもう少し過激な面はあったようだが、それでも芸術の範疇だろう。これらの作品に対して、日本国の象徴である天皇を貶める作品は日本国民全員を貶めるヘイトなどと騒ぎ立てた偏狭な右翼がいて、愛知県知事リコール運動まで展開されたのは周知のとおり。言論の自由がなくなったかのような日本の状況を指して、「中国と変わらない日本の不自由」といった感想が書き込まれていたのを私は会場で確認した。だがこれが日本の現実の姿だ。かつての「大日本帝国」に戻りたいかのような人間たちが増殖するニッポン。

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