民主主義を守る鉄則はウソを放置しないこと

本日付の読売新聞にアメリカで10年以上前から「民主主義の後退」を論じていたというラリー・ダイアモンドという政治学者のインタビューが掲載されていた。特に何か目新しいことが書いてあるという感じでもない内容なのだが、世界の民主主義の後退状況を俯瞰的に理解できる内容になっており、興味深く読んだ。アメリカでトランプ大統領の誕生以来、「最強の民主主義国」がガタガタの状態になっていることはよく知られる。日本も例外ではない。第2次安倍政権は民主主義の多くを破壊した。そのバロメーターが情報公開のありようであり、さらに政治指導者自身によって繰り返されたウソである。アメリカの民主主義社会の崩壊状況は、ウソを許すと民主主義は壊れることを見事に証明している。日本の元首相の場合も同様だ。神聖な(はずの)国会で3ケタにものぼるカウント数の虚言を、自分を守るために繰り返した。それらから導かれる教訓は、社会を健全に維持し、守るためにはウソを許してはいけないということだ。ウソを放置することはそのまま民主主義の破壊行為につながり、それは最終的に「暴力」や「戦争」を誘発する。なかでも過去の歴史に関する都合のよいウソを放置、黙認することは、国や社会を破壊しているのと同じ行為につながる。「見て見ぬふり」。いいことをしないのは悪いことをするのと同じ、と声をあげた教団初代会長の言葉そのものと感じる。

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