「うそとごまかしの安倍政治」を継承する人物

日本経済新聞が「首相退陣それぞれの誤算」という見出しの記事を掲載している。自民党総裁選が実質的に菅首相と岸田文雄氏の戦いであれば、安倍前首相と麻生財務相という「2A」が主導権を温存する見込みがあったものの、菅首相の辞任表明でそれが崩れた旨を指摘している。安倍前首相はすでに極右政治家として知られる高市早苗前総務相の支持を表明したが、これは保守的地盤を残すためといわれており、20人の推薦人を集めることにさえ苦労する高市氏を同じ政治信条をもつ「同志」として支えるためと見られている。事実、安倍氏の母体である細田派も、第2派閥である麻生派も、高市支持でまとまっているわけではけっしてない。実際冒頭の日経記事でも、麻生派の甘利明税調会長は「岸田氏を支援する意向」と報じている。高市氏に期待を寄せるのは靖国神社を日本の象徴として尊崇する人びとと見られるが、これでは出馬時点においてすでに「安倍傀儡政権」を宣言し、明示しているようなものだ。ウソとゴマカシで塗り固めた安倍政治の「継承」は御免こうむりたい。

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