本日付日経の2面にイアン・ブレマー氏の特別寄稿が掲載されていた。アフガン情勢に関するもので、米情報機関は当初は2、3年は持ちこたえられると想定したという。つまりタリバンの攻勢など想定に入っていなかったことになる。これが米情報機関の機能低下によるものなのか、アフガン局地における特殊事情なのか当方に判断はつかない。いずれにせよ、「20年の月日と2兆ドルの資金が浪費された」と書いているのは事実だろう。よく言われることだが、戦争は始めるのは簡単だが収拾するのはとても難しい。アフガンの混乱はそのことをよく示している。現地に残ったままの米国人らがどういう扱いを受けるか、ブレマー氏は「これからの数日間が決定的に重要な意味を持つ」と予測する。